RESEARCH

1.研究テーマ/牡蠣 パワー

私たち人間の身体は、骨や筋肉、各種臓器、神経、皮膚などで構成されています。これらをどんどん細かく分類していくと、最終的には元素に行き着きます。元素とは自然界における物質の最小単位です。では、人間の体を元素に分類してみると・・・96%が酸素・水素・炭素・窒素の4種類で構成され、残りの4%は、70種類以上のミネラルで構成されています。
その中で、人体に必要なミネラルを「必須ミネラル」と呼び、27種類あります。その必須ミネラルはさらに一日の必要摂取量が100mg以上とされる「主要ミネラル(7種類))のグループと、100mg未満の「微量ミネラル(20種類)」のグループに分類されます。ミネラル全体の中での微量ミネラルはごくわずかで、体重の0.01%より少ないと考えられていますが、その存在は必須で、重要な役目を持っています。

中国には古くから「医食同源」という言葉があります。病気の治療や予防には、人間が本来持っている「自然治癒力」を高める必要があり、そのため「食事」は「医療」と同じくらい大切だと考えられ、実践されてきたのです。
そうした「食」の中にミネラルやビタミンが発見されるずっと以前から、栄養食品として人気のあった食べ物があります。そのひとつが「牡蠣」でした。古くは日本史の教科書の初めにも出てくる「貝塚」。ここで一番多く発見されたのが牡蠣の殻でした。つまり、人類は一万年以上も前から牡蠣を食べ続けているのです。

日本国内で一番の生産量を誇る広島産牡蠣は、瀬戸内の恵まれた自然環境と、先人たちの努力に培われた450年の歴史があります。現在はわが国の全生産量の約60%、また全世界の約15%を占めるまでになっています。
牡蠣の味は、養殖場の自然環境に大きく左右されます。広島湾は、広島を代表する太田川をはじめ、多くの川から豊富な栄養分が運びこまれ、牡蠣の餌となるプランクトンが良く育つため、味も良く、栄養価も高い、高品質な牡蠣が育つのです。

食生活の変化と偏食

ここ最近、ミネラル不足が特に20代を中心とする若い世代、さらに子どもにも広がっています。その原因として食生活の乱れが指摘されています。日本人は昔から、海の幸や野菜など、自然の恵みを食料としてきました。ところが、ファストフード、カップ麺などの加工食品やインスタント食品・精製食品が増え、さらには過激なダイエットなどの「食の偏り」が、そのままミネラル摂取の偏りとなっているのです。

ストレスと食品添加物

体の中のミネラルはストレスと戦う武器になります。しかし加工食品などに含まれる食品添加物にはミネラルを流出させたり、吸収を妨げたりするものがあります。このようなさまざまな原因から現代人のミネラル不足は、深刻な問題となっています。そこで注目したいのが、豊かな自然環境の中で育ち、はるか昔から人類の栄養源として食べられてきた牡蠣です。その豊富な栄養素から「海のミルク」「海の牛肉」とも呼ばれてきましたが、乳製品や肉類に比べて脂肪分は少なく、食べ過ぎても肥満や生活習慣病を招くどころか、逆に老化や病気を防ぐ特効成分が働いてくれるのです。

牡蠣に含まれる栄養成分

牡蠣には、約20種類のアミノ酸、10種類以上のビタミン、現代人に不足しがちな、20種類以上のミネラル、血液中の余分なコレステロールを取り除く働きのある不飽和脂肪酸、身体の貯蔵エネルギーとなって疲労回復を促すグリコーゲン、肝機能の改善や肥満・コレステロール値の低下も期待できる天然タウリンなどが、理想的なミネラルバランスのまま含まれているのです。
これが、牡蠣の栄養分・牡蠣パワーの秘密ともいえます。また、古代より好んで食され続けてきた理由なのです。

ミネラル

牡蠣の栄養素で特筆すべきは、亜鉛、カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウム、リン、銅、ヨード、セレンなど、多彩なミネラルがバランスよく豊富に含まれている点です。特に、亜鉛はあらゆる食品の中でトップの含有率を誇っています。
亜鉛・ナトリウム・カリウム・リン・カルシウム・マグネシウム・鉄・マンガン・銅・セレン・クロムリチウム・コバルト・ヨード・バナジウム・モリブデン・硫黄

ビタミン

目や肝臓の働きを活発にするビタミンA、貧血を予防するビタミンB6、肝機能の改善やボケ防止に効果のあるビタミンB12、など、多くのビタミンがバランスよく含まれています。
ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・コリン・イノシトール・ビオチン・葉酸

アミノ酸

牡蠣には、体内で合成できないアミノ酸である必須アミノ酸のすべてが含まれています。特に、血栓の予防、高コレステロール・高血圧の解消、心筋梗塞の予防効果のある成分として注目されるタウリンをたくさん含んでいます。
アルギニン・リジン・ヒスチジン・フェニールアラニン・チロシン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・バリン・アラニン・グリシン・ブロリン・グルタミン酸・セリン・スレオニン・アスパラギン酸・トリプトファン・シスチン

以上の牡蠣パワーについては、愛知医科大学名誉教授 柴田幸雄先生の指導のもと、高濃縮牡蠣肉エキス「ウエルスター」を製品化しています。

2.研究テーマ/アスタキサンチン パワー

アスタキサンチンとは、カロテノイドの一種で、エビやカニなどの甲殻類や、鮭、イクラ、鯛など、主に海の生物に多く含まれる赤橙色の色素です。エビやカニの身や殻が赤いのも、イクラや鮭の身肉の赤も、鯛の皮の赤い色も、このアスタキサンチンによるものです。しかし、これらの動物はアスタキサンチンを体内で生合成するわけではありません。主に微細藻類や植物に生産されたものが食物連鎖によってオキアミやサクラエビの体内に蓄積され、カニや鮭はそれらを餌とすることで、アスタキサンチンを摂取しているのです。アスタキサンチンはその鮮やかな赤橙の色調と熱安定性に優れている点が買われ、これまで天然の食用色素として、鮭や鯛などの養殖魚の色揚げ剤として、産業的に広く利用されてきました。

近年、研究が進むにつれ、アスタキサンチンには他の抗酸化剤の追随を許さない、ビタミンEの100~1000倍とも言われる強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素除去能、免疫賦活化、発ガン抑制作用など、極めて有用な特性を持つことが、次々に明らかにされてきたのです。アスタキサンチンは、新たな機能性健康食品や飲料、あるいは老化予防化粧品の素材として、にわかに市場の注目を集めるようになりました。

抗酸化作用

人が身体を健康な状態に維持するためには、体内に過剰に蓄積する活性酸素を消去する物質を摂取することが効果的です。この抗酸化作用を有するものにはβカロテンなどのカロテノイド類やビタミンEなどが知られています。キトサンフィル類のアスタキサンチンは、他の抗酸化物質に比べ、抗酸化力がひじょうに強いことが明らかにされてきました。

免疫機能

アスタキサンチンは、その強力な抗酸化作用で注目され、生理機能に関する研究が数多くなされていますが、マウスの試験で体内に侵入する細菌やウイルスを防御し、免疫能を増加する可能性があることが明らかになりました。

眼精疲労・筋肉疲労・運動能力の改善作用

アスタキサンチンの強い抗酸化力と血液網膜関門を通過する優れた体内移行性によって、眼精疲労の回復や筋肉疲労の回復効果など、有効性に関する研究報告があります。また、メタボリックシンドロームや高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防・改善も報告されています。

肌の老化抑制(美白)作用

強い日差しは肌にシミやシワをつくり皮膚の老化を加速します。紫外線を浴びた皮膚に発生した活性酸素が直接の原因といわれています。アスタキサンチンを化粧品などに配合すれば、メラニン生成抑制によるシミ防止、弾力性の向上、小ジワの減少などに効果的と報告されています。また抗炎症効果も報告されています。

以上のアスタキサンチンパワーについては、日本国内大手原料会社 富士化学工業株式会社のアスタキサンチン高配合「アスタキサンチンAX」を製品化しています。

3.研究テーマ/ナットウキナーゼ

ナットウキナーゼとは

長年、わが国の健康を支えてきた伝統食品である「納豆」。この納豆のネバネバ部分に含まれるタンパク質分解酵素がナットウキナーゼです。
納豆は、煮大豆を納豆菌が発酵させることでできる食品ですが、この発酵過程でナットウキナーゼをはじめとする多様な栄養素が生成されます。1925年、北海道帝国大学の大島先生によりその精製および性質について報告がなされており、その後様々な研究報告がなされ、1980年代にフィブリン(血栓の素となるタンパク質)を分解(溶解)する酵素が「ナットウキナーゼ」として命名されました。

ナットウキナーゼのはたらき

ナットウキナーゼには、血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ分解(溶解)する作用、身体の中の血栓溶解酵素であるウロキナーゼの前駆体プロウロキナーゼを活性化する作用、さらに血栓溶解酵素プラスミンを作り出す組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)量を増大させる作用があります。
さらに、最近の研究で、ナットウキナーゼには血栓を溶けにくくする血栓溶解阻害物質PAI-1を分解する作用、オイグロブリン溶解時間の短縮作用があり、血栓溶解活性の増強作用があることがわかってきました。
このように血栓を色んな角度から溶解するのがナットウキナーゼの特長です。そのため、よく消費者の方からナットウキナーゼを摂取し過ぎると血が止まらなくなるのでは?、という質問がありますが、ナットウキナーゼは各種の安全性試験をクリアしていますので、安心してお召し上がりいただけます。

血栓溶解を促す成分ナットウキナーゼ

食品としての納豆には、血栓溶解を促す成分「ナットウキナーゼ」が含まれている反面、血液凝固を促進する「ビタミンK2」も含まれています。そのため、ビタミンK2の除去されたナットウキナーゼの方が、納豆に比べ優れた血栓溶解作用を持っています。
また、血栓症患者などに処方される血液を固まりにくくする医薬品、「ワルファリン(商品名:ワーファリン等)」を服用されている方は、「ビタミンK2の拮抗作用」により効果が減弱されるため、納豆などのビタミンK2を多く含む食品の摂取は医師により制限されています。そのため、折角の納豆の血栓溶解作用を活かすことが出来ませんでした。しかし、ナットウキナーゼならその様な方でも安心して摂取することが可能です。

血栓溶解作用の他にも下記の効能を研究により確認

血液降下作用

対照群と比較して、収縮期および拡張期の血圧降下が有意に認められ、ナットウキナーゼの摂取が、高血圧症の予防と治療に重要な役割を果たす事が示唆されました。本結果は、高血圧関連の研究論文が掲載されるHypertension Research(発行:nature publishing group)に論文掲載されました。

血液改善作用

対照群と比較して血流促進作用が認められ、肩こりの緩和に繋がるなど、体感に通じる結果となった。本結果は、食品成分(素材)の生理機能や生活習慣病予防に関する雑誌「FOOD Style21」に掲載されました。

血小板擬集抑制作用

健常人7名(男6名:28~59才、女1名:27才)を対象にナットウキナーゼ4000FUを服用前、服用後で採血を行い血小板凝集能を測定。凝集惹起剤にはコラーゲンおよびADPを使用した。その結果、ほとんどの被験者で、ナットウキナーゼ摂取6時間後に、血小板凝集抑制の作用ピークを迎え、強力な血小板凝集抑制能を示すことが確認された。

※上記の研究内容は日本ナットウキナーゼ協会によるデータです。

4.研究テーマ/プラセンタ パワー

プラセンタの歴史

プラセンタを医薬品として応用した歴史は、遠くヒポクラテス(紀元前400年頃)の時代にまでさかのぼり、古代エジプトの女王クレオパ トラも若さを保つために愛用したと伝えられています。中国では秦の始皇帝以来、不老長寿の妙薬として用いたといわれ、その後、紫河車という漢方薬名で幅広く活用されました。近代的研究はロシアがルーツで、プラセンタの組織再生、代謝促進作用などに着目。その後ヨーロッパや日本でも科学的研究が進み、プラセンタの素晴しい働きが次々と解明されてきました。医薬品分野を始め健康食品、さらに化粧品にまで及ぶ広い範囲でプラセンタの偉大なる働きが注目されています。医薬品・健康食品・化粧品には豚のプラセンタが使われていますが、最近は馬のプラセンタを使用した健康食品・化粧品も開発され始めました。

プラセンタの成分

プラセンタには10数種のアミノ酸をはじめ核酸様物質、各種ビタミン類、ミネラル、酵素、ムコ多糖類などの栄養素が豊富に含まれていることが既に確認されています。現在も多くの研究者がプラセンタのもつ作用に対してさまざまな観点から研究に取り組んでいます。プラセンタには「健康」のみならず「美容」にもたいへん有効なことが認められています。肌を美しくしたり、傷んだ肌を修復したり、体を若々しく保ったりする栄養素や、細胞の分裂・増殖を促進させる成長因子(グロスファクター)があると言われています。

プラセンタの薬理作用

プラセンタにおける成長因子は、神経を成長させたり、肝細胞の再生を促したり、皮膚の増殖に係わるものをはじめ10数種類以上も含まれ、自然治癒力だけでなく、アンチエイジング(抗老化)にも有効に作用すると報告されています。さらに、多くの研究者によって、有用な薬理作用が次々に明らかにされ、臨床効果については信じ難いほど広範囲の疾患への有効性が示されています。これらの薬理作用はそれぞれが調和をとりながら、細胞や組織の代謝機能を促します。まさに体が本来もっている自然治癒力を高めてくれるプラセンタ。熱く注目されているのがうなずけます。

プラセンタの安全性

メデシナ製薬のプラセンタエキスは、日本国産のウマ胎盤を使用しています。十分な健康管理・衛生管理体制を取っている牧場だけから収集し、特に防疫体制では「家畜伝染病予防法」と「と蓄場法」の検査対象疾病など、複数の獣医師による管理を厳格に実施しています。また、抽出過程の段階で熱による不活化工程を行っていますので感染症の心配がなく、品質・安全性は確保されています。

以上のプラセンタパワーについては、日本国内大手原料会社 株式会社スノーデンのプラセンタエキス高配合「CHPビューティアップ」を製品化しています。